茨城県水戸市にある水戸芸術館では、2024年2月17日(土)から同年5月6日(月・振休)にかけて、企画展『須藤玲子:NUNOの布づくり』を開催。須藤玲子は、アパレルやインテリア素材で使用する生地のデザインに携わる、テキスタイルデザイナーです。

本展覧会は2019年に香港のCHATを出発し、ヨーロッパ各地での巡回展の開催も成功させました。日本国内では香川県丸亀市にある丸亀市猪熊弦一郎現代美術館に続き、2カ所目の開催です。展示室内では須藤玲子と、彼女が率いるテキスタイルデザイン・スタジオ「NUNO」が制作した作品を展示します。

伝統と新しさを組み合わせたオリジナリティ溢れる作品を展示

須藤玲子とNUNOは、日本の伝統的な染色技法と現代的な新しい技術を組み合わせ、オリジナリティ溢れる作品を制作しています。布を使って自由な表現を楽しんだ作品に加え、布づくりの舞台裏も学べて見ごたえがあります。

シボ感のあるグレーの生地に白いドット柄をあしらった『アマテ』や、カラフルなボーダー柄の『カラープレート』など、個性的な作品がたくさん登場するのが本展覧会の魅力。自分好みのデザインのものがないか、探しながら展示室内を巡ってみるのも良いでしょう。

展示室の空間をたっぷり使ったダイナミックな作品も登場

本展覧会では、展示室の空間を余すことなく使ったダイナミックな作品も登場します。『こいのぼり』は、布でできた長い筒を天井からいくつもぶら下げた作品。色とりどりの鯉がのびのびと泳いでいるようで、つい足を止めて見入ってしまいます。

壁一面に設置した紡績糸の先端を1つの台に集めた作品は、布づくりのワンシーンを再現しているようです。布に関する専門的な知識がなくても、視覚的に展示内容を楽しめるのが本展覧会の魅力と言えます。

展覧会概要

会期:2024年2月17日(土)~2024年5月6日(月・振休)

会場:〒310-0063 茨城県水戸市五軒町1-6-8

水戸芸術館

開館時間:10:00~18:00(最終入館17:30まで)

休館日:月曜日

※月曜日が祝日の場合は翌火曜日を休館日とする

入館料:一般:900円、高校生以下・70歳以上:無料

※20名以上での来館で団体料金を適用

※障害者手帳等の所有者とその付添人1名まで無料

公式サイト:https://www.arttowermito.or.jp/